日本生理学雑誌 第70巻 2号
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大学共同利用機関法人自然科学研究機構生理学研究所 機構連携事業「バイオ分子センサーの学際的・融合的共同利用研究」に伴う特任助教公募
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第84 回日本生理学会大会(大阪)
演題番号:1PHA-027
演題:「IGF-I および2-APB はマウス嗅細胞において細胞外からのカルシウム流入を引き起こす」
演者:神山直也, 松井等, 高草木薫, 柏柳誠
所属:旭川医科大学生理学講座神経機能分野
嗅覚系は神経系でありながら成体でもダイナミックな神経再生が継続している. 例えば,脳室下層で新生した細胞は,嗅球に移動して介在神経として機能する. また,嗅細胞は,神経細胞でありながら匂い受容機能を獲得した細胞である. 化学的な損傷を受けやすい嗅細胞のターンオーバーは活発で,ラットでは30 日程度で脱落し,基底細胞が分化して脱落した嗅細胞を補っている. 新生した嗅細胞は,嗅球へ軸索を伸展させて匂い情報を中枢に送っている. 一方,嗅細胞にはインスリン様成長因子(IGF-I)の受容体が存在することが知られていた. 我々は,モデル系でIGF-I 受容体と共役することが示されているTRPV2 が嗅神経軸索に存在することを見出した. さらに,IGF-I は嗅細胞の細胞外からのCa2+流入を引き起こし,細胞内Ca2+濃度を増加させることを見出した. これらの結果は,IGF-I の作用の発現の際にTRPV2 が関与している可能性を示唆した.
